「七海はこれでも食べて、ケータイ握っといて。たぶん、そのうち……電話がかかってくるはずだから」
「電話?っていうか、ここ、飲食禁止…」
「バレなきゃ平気って言葉、知ってる?」
「…………」
…空くん、絶対、楽しんでる……。
空くんの言葉に首を傾げつつ、渡されたパンを見れば、空くんはにっこりと笑ってみせて。
あたしはじーっとパンを見つめれば、“ま、いっか!”と、それをほおばった。
すると、それと同時にケータイが震えて。
「ん……?電話?」
「あ、やっぱり七海にきたか。思ったより早かったな……」
もぐもぐと口を動かしながらケータイを見れば、それは葉月からで。
忘れ物でもしたのかな?
でも、空くんは電話がくるの、わかってたみたいだし……。
パンをゴクンと飲み込むと、「もしもし?」とケータイを耳に当てる。
それに空くんも耳を寄せてきて。
『……白崎、手伝ってくれ……』
聞こえてきたその声に、あたしと空くんは、思わず顔を見合わせた。
「電話?っていうか、ここ、飲食禁止…」
「バレなきゃ平気って言葉、知ってる?」
「…………」
…空くん、絶対、楽しんでる……。
空くんの言葉に首を傾げつつ、渡されたパンを見れば、空くんはにっこりと笑ってみせて。
あたしはじーっとパンを見つめれば、“ま、いっか!”と、それをほおばった。
すると、それと同時にケータイが震えて。
「ん……?電話?」
「あ、やっぱり七海にきたか。思ったより早かったな……」
もぐもぐと口を動かしながらケータイを見れば、それは葉月からで。
忘れ物でもしたのかな?
でも、空くんは電話がくるの、わかってたみたいだし……。
パンをゴクンと飲み込むと、「もしもし?」とケータイを耳に当てる。
それに空くんも耳を寄せてきて。
『……白崎、手伝ってくれ……』
聞こえてきたその声に、あたしと空くんは、思わず顔を見合わせた。

