行き先は私の家の近所にある乾ききった池だった。

そこは四方から真ん中に向けてスロープがあり、
ヘリから子供達がたくさん滑っていた。

私は立ってみているだけだった。

やがて昼ごろになり、みなお昼ごはんを食べに帰っていった。

私は一人そりを引き、ヘリまで行った。

一人、みなとは反対方向に。

滑った。

底まで。

そりに乗って、滑っていった。

底につき、振動から雪に放り出された後、
ずっとそのままでいた。