俺たちの話を聴いてしまった雪乃は、走って何処かへ行ってしまった。 追いかけたかった。 でも、俺には追いかける資格がない。 俺は、俺たちは、 雪乃を傷つけたんだから・・・。 一瞬にして、大切なものを失った。 俺たちは、あの女と同じ事を雪乃にしてしまった。 もう、なんにも考えられない。 ただ、雪乃さえいれば良かったのに・・・ 俺は、なんて事をしてしまったんだ・・・!!! 「俺、もう帰る。」 俺は、ただ1人帰った。