「 ・・・・んっ・・ 」 「 ・・・・澪 」 溜息交じりに耳元で 名前を呼ばれて、 体温が徐々に上がっていく。 抱きしめられて、キスをされて、 どうしよう、なんて思った 自分がばかみたい。 迷うことも、恐れることもなかった。 私には、この人しか有り得ない。 「 ・・・・・俺以外の男に触らせるな 」 絶対に、と触れるだけのキスをして 後夜祭の放送が流れるまで そのままずっと、抱きしめていてくれた。