「 ・・・本当、ですか・・・? 」 「 まぁ、意地悪はしないよ。 その代わりに・・・ 」 カチャッと会長が後手で 鍵を閉めて、私の腕を引いて 額にキスをされた。 教室の前のドアから 入ってきた私はその場で 後ろのドアへ向かう会長の 背中をぼんやり眺めていた。 「 これからは、うんと優しくしてあげる 」 ────────ガラッ じゃあね、って会長は後ろのドアから 出て行って、その代わりに前のドアから 先生が入ってきた。