声の方に視線を向けると、そこには荒川さんが立っていて。 腕を組んで笑顔でこちらを楽しそうに見ている。 やばい、想も一緒の状態じゃ.. 「荒川さん、申し訳ないけど、こいつを生徒会に入れるわけにはいかないんだ」 努めて冷静に、あたしに向けるよりも笑顔で荒川さんに話しかける。 ..さすがは王子様。 でもそれは仮の姿だという事を、あたしが一番よく分かっている。 ..王子の顔した悪魔なんだから 「そう言われても困るわ..だって、ねぇ」