違う?
何が?
不思議に思うあたしに、想は更に続ける。
「やっぱさ、母親ってすごいんだって。お前のおかげで俺も花も、元気になれる。
もっと頑張ろうって思える」
あぁ、何でこう、この人は..
「知ってるか?全部お前のおかげなんだよ」
どうしてあたしを感動させるのがこんなに上手なんだろう?
「メイ、好きだ」
すっと頬に手が伸びて、それがくすぐったくて
でも気持ちがよくてその手に自分の手を重ねる。
確かに感じる、想の体温。
この人に、あたしは必要とされているんだって、実感出来る。
「あたしも、だい、すき」
「何泣いてんだよ」


