「う、うん」 仕方なく目を瞑る。 何だろう、悪戯でもされるんじゃないかって思った。 だけど首にひんやりするものが当たって。 「開いて」 言われるがままゆっくり瞳を開く。 何も変わっていない。 想も、あたしも。 でも.. 「見てみろよ」 指を差されて、下を向くと。 「これ..ネックレス?」 ハートの形をした、シンプルなネックレスが見えた。 「母親頑張ってるからな」 そんな..これでも 「想だって、いつもあたしの、ううん、あたし達の事守ってくれて..」 「違うな」