な、なんて役者なのー!!! 想、さすがだよ! 心の中で拍手。 「そうなの。私てっきり二人は結婚してるのかと思ったわ」 サラリとそう言った荒川さんに身体が一瞬凍りついた。 ど、どうして、そんな事… 「まさか。それは絶対にないね。俺なら荒川さんの方が好みだし」 「ありがとう」 そ、想…酷い。 でも、だ、大丈夫だよね。 これはその場のごまかしの為に想が言ってくれたと思うし。 「そ、そうよ!あたしだってこんな俺様お断りよっ!大体あたしは優しい人がいいんだから!」