くすっと小さく笑った。
「荒川さんは、元気?」
誰にも聞かれないように小さい声で質問をすると、田山君の表情はすぐに真面目なものに変わった。
「あぁ、つわりも終わったからな、安定期に入ろうとしている」
「そっか」
「あいつの親も最初はものすごい怒って勘当だ、なんて言ってたらしいんだけどな」
「うん、想から聞いた。でもそれも大丈夫になったんでしょう?」
「あぁ、最初はおろせって言われたけどな」
「赤ちゃんの心音、聞いてもらったんだ。勿論俺も」
「そしたら許してくれたんだ」
「まぁ病院連れて行くまで大変だったけどな」


