知らなかった
お母さんも怖かったなんて
「人が人を産むのよ?私はお母さん、つまりメイのおばぁちゃんね、おばあちゃんみたいになれるか不安で怖かったわ」
そっか
あたしもそうだった。お母さんみたいにちゃんとなれるか不安で
「でも、不安なんてすぐにふきとんだわ。初めてあなたの動いてる心臓の音を聞いたらね」
あたしも覚えてる。
あの時の、花の心臓の音。
どくどくと
ちょっぴり速くて、だけど懸命に生きようとしている音。
「あたしも」
「母性って人それぞれなんだろうけど、赤ちゃんが出来るとどうしても産みたい、守りたいって思っちゃうのよね」


