花がものすごい勢いで篠原さんの手を振り払った。
「と、とりあえず俺が親御さんの所に連れて行くから心配しないで」
「わ、分かった」
笑顔を見せて篠原さんは去って行った。
「花、どうしちゃったの?」
花の頭にそっと手をのせてみる。
ゆっくり髪をすくように撫でると、花が落ち着いたのか、想から離れてくれた。
「とりあえず、ここから離れて別の場所に移動するぞ、お前、俺の親に電話して
今から離す場所に来てもらえ」
「あ、うん」
想とあたし、それと想の親とうちの親がまさかこんな所で勢ぞろいするなんて。
「ごめん、まさかこんな事になるなんて思ってなくって」


