後ろを振り返る。 「確か..田山君?」 「君は転入生の..どうかしたのか?」 田山君が近づいてくる。 「あ、ううん、何でもないの」 「青山想の事か?」 一瞬で言い当てられてしまう。 驚いて顔を上げると田山君が大きく息を吐いた。 「あれだけの容姿をしているんだ。モテるのは当たり前だ」 「そ、そんなことを言ってるんじゃなくって」 「隠さなくても分かる」 「え?」 「別に構わないだろう、従兄妹どうしても結婚は法律で認められている」