今日も携帯のアラームが騒ぐ音で目を覚ました。

いつものようにそれを止め、むくっとベッドの上に起きあがる。

そしてすぐそばにあるカーテンを開けて朝の光を部屋に取り込む。

ここまでは毎朝する一連の動作だ。


部屋に舞う小さな埃が朝日を受けてきらきらと目に付き、俺は窓も開けて空気の入れ換えをした。





暫くぼーっとしていると1階から母さんの声が聞こえた。

「悠太ー、ご飯よー!!早くしなさい」

7時13分。
いつの間にか目を覚ましてから10分以上も経っていたようだ。

俺は制服に着替えて荷物を持つと階段を下りて1階へ向かった。