なぜか、当たり前のように家を訪ねてきた。

それは、彼女がいるって最初から知っていたから。


「美桜ちゃーん!こっちに来なって!」

ここはキャバクラじゃない。
美桜が無理して笑ってるのなんであいつは気づかないのかよ。

「陽太さん飲み過ぎ!」

きゃははって笑い、隣に座っていた彼女は静かに席をたつ。
空いてしまった隣は寂しく、考えたくないけど。

「幸尚ー飲めよー!」

そんな気分になんねぇよ。

「あぁ。」


もう、忘れたい。
何もかも。