深海メランコリア



できるだけゆっくりテーブルに近づく。


顔は意地はって絶対に上げない。








「…ご注文は何でしょうか」




できる限り憎しみをこめて言ってやる。






「ん?もちろんゆきちゃん。」




周りの客がキャッと歓声をあげた。








「…申し訳ありませんが、そのようなものは
メニューにはございません。」



「そんなの知ってるよ~。
馬鹿だなあ、ゆきちゃんったらー」



「………、」










…あぁ、腹が立つ。