でも、もしそうなら本当にすごいと思う。
尊敬の眼差しを彼に向けると
夏目くんは平田に気づかれないようにちょっとだけほほ笑んだ。
「成田、お前そんなに疲れてんのか?」
平田がぶっきらぼうに私に目を向ける。
「え、あ、はい。」
疲れてると言えば疲れてる、のかな?
館花 レイのこともあるし…。
「そうか…、夏目が言うなら仕方がないな。授業中、きつかったら無理すんなよ。」
「え、あ!はい。…えっ??」
「じゃあな。」
変な平田の言葉を聞いた。
『無理すんなよ。』
あの平田が?
人の心配を??
本日二度目の感動!


