「…実は、放課後掃除当番を手伝ってもらってたんです。それでついでに僕がいろいろ相談とかしてたら、長くなってしまって。」
そうしおらしく言って
少しだけこっちに目配せをする。
え、あ…私??
いや、全くそんな覚えはありませんが。
しかし、横目で平田を見てみると
考えるように手を顎に当てている。
そういえば夏目くんって
教師に一目置かれてんだっけ。
誰かを連想するけど、
夏目くんはあんなヤツとは全然ちがう!
ここは任せるか…。
「…そうなんですー、
気づいたらもうバイトの時間で!!」
「成田さん、疲れてたのに無理させちゃって…。それで彼女は寝てしまったんです。」
え、なんで寝てたって知ってんの!?
ちょっと恥ずかしい…。
テレパシー!!?
超能力とか!?
…いや、まさかね。


