真愛~ひとりじゃない~

そんな亜矢ちゃんに対して無言で手を振り、私は次のお客様の対応を始めた。





それが、すべての始まり。





その日をきっかけに、亜矢ちゃんは頻繁に私のレジを通るようになった。



レジを通る度、結婚生活のことやその日の仕事のことを簡潔に話す。




ただひとつ。
亜矢ちゃんと会話をする中で、私には忘れられない過去があった。