「――好き」 そう言った彼の瞳は、真っ直ぐに私の目を捕らえていた。 ただただ驚くことしか出来ないでいる私。 “好き”って…何が? 「俺のこと、好きなの?」 「ぇ…?」 ズバリと心境を当てられ、混乱しまくる私の頭。 きっと、からかわれてるんだよ。 そう思ってノリで返せばいい。 だけど私の脳は、そんな簡単な司令も出せないぐらいに思考停止していた。 瞬間、時間が止まったような感覚に陥る。