「海、きっとあれが奈落の森だよ」



そこに広がっていたのは今にも妖怪がでてきそうな光景だった。



船を岸に止める。



「行くぞ、海」


「うん!」







「来た来た
じゃあ計画通りにね」


「分かってると思うが琥珀は殺すなよ
殺すと烈火が何て言うか」


「分かってる」






「おかしい」


「何が?」


「俺たちがここに到着したことなんてあいつらは知っているはずなのにここに来てまだ一体も妖怪を見ていない」



「確かに、変だね」