「この壁に何だろ?
この掘ってあるのって丸だよね」


「誰かいるのか?」


この声は風間君だ!


「なんだ城山さんか
こんな所で何してんの?」


「いや、別に何もないんだけどね
風間君こそ何してるの?


「俺は内緒」


今気づいたけど風間君傷だらけだ。


「その傷大丈夫?」


「あぁ、大丈夫」


「治してあげるよ」


「いいのか?ごめんな」


「いいよ、全然」


……


「ありがとう」


「いいえ
…ねぇ風間君、私もっと強くなるね
昨日みたいな事があっても自分でなんとかできるくらい強くなるから」


「お互い頑張ろう
じゃあ、帰るか」


「うん!」


私は強くなるんだ!


そう心に決めた一日だった。