妖怪は風間君に近づき血を飲もうとしていた。



ピキ…ピキ…


「風間君から…離れてー!!」



ビュゥゥゥウウ!!


妖怪は突風によって飛ばされた。



「貴様ー!!」


妖怪は私に向かって攻撃をするがはね返り自分にあたった。



「そんなに死にたいのなら殺してやる」


妖怪に向かって火を放ち一瞬にして妖怪は姿を消した。



私今…
これが琥珀の力?
あっ!風間君!


私は急いで風間君の元に行った。



「風間君!風間君!
しっかりして!」


そうだ!あの石!


「風間君、この石を受け取って」


あれ?
また小さくなったような?


いやいや、そんな事ない。


石を風間君にあげると石は体内に消えていった。



「風間君、大丈夫?」


「あぁ、ありがとう…」


この怪我治さないとまずいよね。
でも保健室に運んでいるところを見られるのもまずいし…。



"海様の治癒の力を使えばよい"

貴方は!

"はよせんか、飛鳥様が死んでしまうぞ!"

えっ!で、でもどうやって?

"飛鳥様の体に手をあてて自分の思いをとなえるのじゃ"



私は急いで風間君の体に手をあててとなえた。


風間君の体は緑色の光に包まれ怪我は次々に治っていった。




「ん…」


「風間君、大丈夫?」


「助けてくれてありがとな」


「昨日助けてくれたからお返し」


教室に戻ろうと行って立ち上がると腕を掴まれて座り込んでしまった。