時を越えて

「はるか昔強い力を持つ二人の男と女がいたんだ
それが飛鳥と琥珀だ」



飛鳥と琥珀…。



「二人は力が強くその血を飲むと神の力が得られると言われていた。
そして今二人の力を受け継ぐのが俺達だ」




「え…?」



「だから俺が飛鳥で城山さんが琥珀なんだよ
俺達は選ばられし血をもつもの
今異世界とこの世界をつなぐ扉が開いている
俺達の血を狙って異世界からたくさんの妖怪がこれからやってくるはずだ」



「妖怪ってさっきの鬼にみたいなもの?」



「そうだ」



「妖怪をこさせないことはできないの?」



「方法は一つだけある
異世界とこの世界をつなぐ扉を封印すればいい
だが…」


「焦らさないで教えてよ」


「扉を封印るには二人の力がいるんだ
城山さんが覚醒しない限り無理なんだよ」



「そ、そんな…」


覚醒って…



「ゆっくり覚醒すればいいさ」


「うん」