プリンセスの特別な事情



「良いんだよー、結局こいつらの分もおごるし…2人の分も良いよ。買ってくるから、何が良い?」


なんだか押し切られてしまい、完全におごってもらう流れになってしまった。



「僕はAランチで良いです」


「私Bランチで」


シンさんと莉子は即決してしまった。


莉子が結構ノリノリなのは気にせずに行こう…。



えーっとじゃあ・・・私は。


「「オムライス」」


声が被ったのが聞こえてパッと顔を上げるとハレッドさんと目があった。


「はいはい、じゃあ買ってくるから待ってて。あ、そうだ。…じゃあ、ハレッド一緒に来て。俺一人じゃもてないし」



こくりとうなずいて席を立ったハレッドさん。