「莉子、これからは莉子の力も借りなくちゃいけないかもしれない」


ん?と不思議そうな顔をする莉子。


「あのね、あの人多分英文科なのよ。莉子も英文科でしょ?私が莉子を訪ねて英文科に行ったときに話してみようかな、と思ってる」



「あー、そういうことね。良いんじゃない?」


そう言って笑う莉子。


良かった、賛成してもらえて。


「うん、それでさ…私、ハレッドさんと同じサークルに入ろうと思う」


「え?あぁー…そっか、そうだね。それが一番手っ取り早く仲良くなる方法かもね。でも、入るサークルなんてどうやって知るの?」


「まぁ…女子たちが騒ぐでしょ…」


「あはは、それもそうね!」

そう苦笑いでいうと莉子も同意したように一緒に笑った。



「でも、なんかこうしてると私たち好きな男子に告白しようとする恋する乙女みたいだね」


そんなことを言いながら私たちは就寝準備をして布団に入った。



「明日からだね・・・」


私は決意したようにつぶやき、いつの間にか眠ってしまった。