そして翌日。 お姉ちゃんの意識が完全に回復したとの知らせがあったので私はお見舞いに来た。 莉子は今日用事があって一緒に来られないらしい。 病室に着くと寝ていたお姉ちゃんと目があった。 「あぁ、真紘」 「お姉ちゃん大丈夫?!」 そう声をかけるとお姉ちゃんは私にほほ笑んだ。 「お姉ちゃんが死んじゃったらどうしようかと思ったよ…」 はぁ、とため息をついた私にお姉ちゃんは「そんなわけないでしょ」と笑った。