空雅side


えっ!?


俺って・・・


唯に振られたのか?


えっ!?


まじで?


嘘だろう。


俺は、今教室に向かっている。


前から、男と女が歩いてきた。


誰だ?


わからねぇ。


俺は、無視して通りすぎた。


その瞬間、女から唯と同じ匂いがした。


もしかして・・・


さっきのは・・・


唯・・・なのか?


ガラッ


教室に入ったら、なぜか床が濡れていた。


俺は、近くにいた男子に話しかけた。


空「何があったんだ?」


男「うわっ!びっくりしたー。あっ。空雅さん。どうかしましたか?」


なんで、そんなに驚いたんだ?


空「なんで、床が濡れているんだ?」


男子は、話しにくそうだった。


でも、さっきから咲っていう奴がいる所をチラチラ見ている。


はぁ。


咲って奴に聞くか。


空「おい」


ビクッ


咲「キャッ!な、何?」


なんで、みんな驚くんだよ・・・


空「なんで、床が濡れているんだ?」


そいつも何も言わなかった。


こいつもかよ・・・


あれ?


ちょっと待てよ。


さっきすれちがった、女・・・


びしゃぬれだったよな?


もしかして・・・


空「おい。唯に水をかけたのか?」


咲って奴は、慌ててる。


多分、こいつは唯に水をかけた奴を止めたと思う。


でも、無理だったんだな・・・


俺は、大声を出した。


空「おい!唯に水をかけたのは誰だ!?」


ビクッ


女子の何人かがビクッってなった。


じゃあ、あいつらだな。


俺は、そいつらに近づいた。


空「お前らが唯に水をかけたのか?」


女「・・・だって、あの女が悪いし!空雅様を振るなんて!だから、水をかけたの!」


こいつらアホか?


空「俺は、そんな事頼んだか?じゃあ、やるなよ!あと、もう俺に付きまとうな!キモい!パンダみたいな顔しやがって」

ガラッ

バタン

俺は、教室を出た。