夏休み明け、学校に行くと新しい仲間は僕を歓迎してくれた。 「君、浦和から来たんだって?今度、案内してよ」 最初に声を掛けてくれたのは隣の席の青畑淳平。目つきの鋭い子だけど、喋ってみるといい奴だった。 「悠太くんって前の学校何部だったの?」 これは前の席の岩倉美香。けっこうかわいい。 「僕、サッカー部だったんだ」 「へー、テニスかと思った」 美香の言葉に僕は笑った。 「小学生のときはテニスやってたよ」 「やっぱり!」