「知ってます。この前会いましたから」
「あそう……。……引かないんだ」
この羨ましすぎる展開に、深い溜息をつく。
「……引けない、と思いました」
「……まあなんか、わけありの彼氏だけどね……」
「四対財閥の長男が、ですか?」
「えっ??」
慌てて伊吹の顔を見る、相手も、きょとんとこちらを見ていた。
「この前本店の方に2人で食事に来ていました」
「え゛っ、よっ、つい財閥の長男と!?!?」
「はい」
「え゛―、そ、そうなんだ……」
「わけあり、というのは?」
「いや、……わかんないけど、そんな気がしただけで……」
「友達とかじゃないと思います。完全に親しい感じでしたから」
「ああ……」
四対財閥って……すごすぎる……。けど、それで奏ちゃんが動いて麻薬って……。確か、まだ若いからやんちゃしてるのかもしれない。けど、それにしたって、四対財閥なら、今麻薬してても揉み消せるだろうし、十分お釣りが来る!!
今井は、今考えていることが余計な算段だと、ようやく気付くと、話を戻した。
「……けど、直接本人に言ってみたら? そんな回りくどい方法じゃなく」
「回りくどい、ですか」
「うん」
軽視するように、わざと、食事を再開した。
「……順序を踏んでるつもりなんですけどね……」
「あそう……。……引かないんだ」
この羨ましすぎる展開に、深い溜息をつく。
「……引けない、と思いました」
「……まあなんか、わけありの彼氏だけどね……」
「四対財閥の長男が、ですか?」
「えっ??」
慌てて伊吹の顔を見る、相手も、きょとんとこちらを見ていた。
「この前本店の方に2人で食事に来ていました」
「え゛っ、よっ、つい財閥の長男と!?!?」
「はい」
「え゛―、そ、そうなんだ……」
「わけあり、というのは?」
「いや、……わかんないけど、そんな気がしただけで……」
「友達とかじゃないと思います。完全に親しい感じでしたから」
「ああ……」
四対財閥って……すごすぎる……。けど、それで奏ちゃんが動いて麻薬って……。確か、まだ若いからやんちゃしてるのかもしれない。けど、それにしたって、四対財閥なら、今麻薬してても揉み消せるだろうし、十分お釣りが来る!!
今井は、今考えていることが余計な算段だと、ようやく気付くと、話を戻した。
「……けど、直接本人に言ってみたら? そんな回りくどい方法じゃなく」
「回りくどい、ですか」
「うん」
軽視するように、わざと、食事を再開した。
「……順序を踏んでるつもりなんですけどね……」

