見ると永井は既にフォークを置き、携帯をいじっていた。そのままデザートを断って、出て行ける体制である。 そう、出るなら今だ!! 「……」 「じゃあ、行くよ?」 永井はにこやかに、しかし、すんなりと立ち上がった。 「……悪い、ありがとう」 「いいよ」 ♦