キミと私の49日間 ~虹の端できっと・・・~

「あの、先生!」


「ん?君は確か…」


「はい、今日転校してきた中川弘樹です 」


「それで? どうかしたのかね」


「俺、今天野さんに教科書を貸してもら うために話しかけていたので、どこを読 むか分かっていないんだと思います
なので、もう一度言ってもらえませんか ?」


我ながら優しくないか?

人のためにこんなことするなんて


「ああ、なんだそういうことか

それならそうと、早く言えば良かったのに…

42ページの15行目から読んでくれるか?」


ガタッ


隣の席の奴が座るのが見えた

読み終わったらしい