彼女は、空になった






上條 桃華(カミジョウ モモカ)


今日、あたしは
高校一年生になった。


始業式には出ないで1人、屋上に
来ていた。







『―‥良い眺め。』



イヤホンから聞こえるゆったりと
した音楽に、目の前に広がるのは
綺麗に澄んだ青い空。



ポケットから出した煙草に火をつ
けて煙を吐けば紫煙は空中に溶け
ていく。






そっと、目を閉じた。