時はゆっくりと進み続けた。

やはり幼少の頃のように、息子が己の環境についてからかわれることはあった。

しかし、彼はそこでつまづくことはなかった。

むしろそれをバネにして、更に強くなっている印象さえあった。

よく笑うようになったように感じられる。

そのせいか、親密な付き合いのできる友人が増えている様子だった。

誇らしいことだと、思う。