機械仕掛けの心の行方

私の役目は何だ?

人間のサポート。

与えられている命令は?

彼の子守り、身の回りのお世話。

なのにこの状況は何だ。

サポートすべき人間を、傷つけているではないか。



私が機械であるばかりに。

人間ではないばかりに。



私が、私であるばかりに。



このような感情も涌いてくるものなのか。

多分、これは『悔しい』、に該当する。



私は、悔しかった。



己の役目すら満足に果たせていない自分が。

サポートすべき相手に、何もできない自分が。

悔しくて、ならない。