機械仕掛けの心の行方

「……みんなが」


傷の手当をしていると、ずっと静かだった息子が口を開いた。


「お前んちは両親いないんだろ、って……機械が育ててるんだろ、って……だからお前も人間じゃないんだろって……」


泣きながら、彼が言う。

心が痛む、とは恐らくこのような状態に近いのだろう。

私は初めて、自分の存在というものを呪った。