◎ひなのside
「わりぃ、なんでもねーから」
どうみてもなんでもないようには見えないのだが、黒崎君はそれだけ言うと危ない足取りでフラフラと歩いて行ってしまった。
なんか気まずい。
佐伯さんになんて声をかければ.....
『黒木君とお知り合いだったんですか?』
とか??
あぁ、どーしよう!!!
「びっくりしたぁ。
彼、私の元彼なんです」
「っへ!?!?」
なんて声をかけようか迷っている私に佐伯さんの方から声をかけてくれた。
それはいい。
それはいいのだけど今なんと!?
元彼.....
それは2人が昔付き合ってたってこと!?
「でも、まさかこんなところで会えるなんて。
余計なことしちゃったなぁ。
まぁ蓮は私の事覚えてたみたいだし、よかったのかも♪」
佐伯さんの言っていることが全然わからずにひたすらキョトンとした。
どうゆうこと?
もしかして、その余計なことがあの黒崎君を震えさせていた原因なのかな??
でも、なんとなく今は聞けなかった。
その余計なこととやらを聞いてはいけない気がした。
ほんと、なんとなくだけど。

