って、なにやってんの私!
お礼だよ、今度こそ直接お礼を!
「あ、あああ、あ」
いや、だめだ!
このままじゃ絶対あの時の二の舞になる!!
口を手でふさいで必死に考える。
なにかいい案、いい案.....
そっか、しゃべんなきゃいいんだ。
急いで携帯を取り出して文字を打った。
それをズイッと黒崎君に見せる。
『ありがとう』
それを見た黒崎君は少し驚いたように目を見開く。
「どういたしまして」
黒崎君は優しくポンと私の頭を叩いて倉庫から出て行った。
顔に火がついたようにパッと赤くなった。
なんなの、あれ.....
さっき叩かれたとこを右手で触れて、しばらくそこに立ち尽くしていた。
ずるい、あんな顔で、あんなことされたら.....
「好きに、なっちゃうよ.....」
バカだな、私は。
初恋は終わってなんかなかった。
始まったんだ。

