「こんな早く会えるなんて!

 ボク、君に会うためにこの学校に転校してきたんだ!」


あたしのお弁当を持つ手をぎゅうぎゅう握ってきた。


「何してるんだよ!」


ベリっとその子の手を引き剥がしたのはつっくんだった。


「大丈夫か毬乃!」


「う、うん。」


「え~MARINちゃんそいつ誰?」


「か、彼です。」


「チェッ彼氏いたんだ、まあ、当然かこんな可愛いもんな。

 ふっ、でもチビじゃん。10センチぐらい違うんじゃない?

 やっぱ男は身長もないと!」



そういう彼は背が高くてスポ-ツ選手のようにがっしりしてた。


「関係ないです。あたしはつっくんしか好きにならないから!!」



「まあ、いいや、諦めるつもりないし、

 今日はこれで退散するけど。またねMARINちゃん!」