「そっか、今度の日曜日デ-トするのかあ!」


大きな声でそういっているのは同小の酒井瑠羽。

ちょっと、

クラス中に聞こえてるぞ酒井。

真っ赤な顔して止めてる毬乃の顔にショックを受けた。

俺の一番そばにいた毬乃が

すごく遠くに行ってしまったような気がした。

いいのかこのままで。

まだ手が届くところにいるんじゃないか。

このままだと手も届かなくなる。

それでも俺はそれでいいって思えるのか。