「・・それ・・・マジ・・？」

「う、うん・・。ホントだよ・・？」

あたしが言うと

翔人君は、その場にへたり込んだ。

あれ？

どうしたんだろ？

「ど、どーしたの？」

「・・フラれるのかと思って・・。足震えた・・。」

「へっ？」

「・・・何年でも待ってやるから。だからゆっくり答えだせ。」

「うん、ありがと。」

あたしは、翔人君の唇に

触れるだけのキスをした。

「お返し。明日の放課後、もう１回あたしの家にきて？」

「・・・お、おう。」

「そのときに、答えだすから。」

「・・・さんきゅ。」

翔人君は、

「もう戻るか。」

と言って、あたしの手を握った。

翔人君の顔は、今まで見たことないくらい

赤くなってて。

ちょっとだけ可愛いな、なんて

思ってしまったのはナイショである。