「「「てめー翔人!何璃裡の箸で食ってんだよ!!」」」

「・・・別に、取れなかっただけだし。」

「「「嘘付け!人の口付けたやつ、口に入れるの嫌いなくせに!」」」

「・・・璃裡は特別。」

息1つ乱さずに、さらりと答える翔人君。

確かに翔人君、間接キスとかダメそうだもんなぁ・・・。

和弥君達とはやらなそうだもん。

でも、なんであたしだけ

“特別”?

「・・・お前となら、間接キスくらいしてもいい。」

「そ、そう?ありがと。」

なんかちょっと照れくさいな。

あたしのこと、それだけ許してくれてるってことなんだろうから

嬉しいけど。

「・・俺とくれーしかしねーと思ったのに。」

「・・・稜弥も、まぁしてもいい。」

「「「俺らは!?」」」

「・・・あんまり。」

「「「ひっでーっ!傷つくっ!」」」

ぎゃーぎゃー騒ぐ、和弥君達。

なんか、いいなぁ・・・

こうゆう空気。

いつもこんなんだったらいいのに。

「あ”ーーーーっ。」

「か、和弥君!?」

「わり、もー寝る。」

「ちょ、ちょっとっ・・・。」

バタリ、とあたしのベッドに倒れこむ

和弥君。

それに続いて、裕樹君と成希君も

ねっころがる。

「「・・・飲み物、買い行かね?」」

「行くっ♪」

あたし達は、そーっと部屋を出て

外へと向かった。