その時。

「璃裡ー?」

と、お母さんの声がした。

「はーいっ!」

「夕飯、持ってきたけど・・。部屋で食べるでしょう?」

「ありがと!」

あたしはお母さんから夕食を受け取って

部屋へ戻る。

「わっ!から揚げ♪」

「「「マジ!?」」」

あたしが言った瞬間、和弥君たちは

すごい勢いで食いついた。

「か、から揚げ好きなの?」

「「「おうっ!マジで好き!」」」

「そ、そっか。稜弥君達は?」

「・・・好き。」

「・・俺も好き。」

「よかった。」

なんていっときながら、あたしが1番好きなんだけどね〔笑〕

「早く食べよっ!」

「「「おうっ!」」」

お皿に乗ってるから揚げを、皆で突く。

「璃裡っ!あーんっ。」

「ほぇ?・・・むぐっ!」

あたしの口に、から揚げがほうりこまれる。

うん、おーいしい♪

「・・・璃裡。」

「ん?どうしたの?翔人君。」

「・・・から揚げ、とれねー。1個くれ。」

「いいよ。」

箸で摘んで、から揚げを1つ

翔人君のほうに、持って行く。

「・・・パクっ。」

「えっ・・・?」

翔人君は、何事もなかったかの用に

あたしの箸で摘んでいたから揚げを

口に入れた。

「・・・どうした?」

「ちょ、ちょっと驚いちゃっただけ。」

翔人君が、こんなことするなんて

思ってもみなかったから。