「まったく・・・。」

「先生、落ち着いてください。」

「ごめんなさいねぇ、騒がしくて。」

「いえいえ、あたしも楽しいですから。」

あまりにも先生がかわいそうなので

コソコソっとぬけだして、前に立っている先生のところへ。

「和弥君達なら、大丈夫ですよ。」

「それは知ってるんだけど・・。この後、夏休み後にある定期試験の話をしないといけないの。」

「試験・・・ですか。」

「そうなのよ。でも、聞いてくれそうにないわねぇ。」

先生は、はぁっと溜め息をついていた。

試験ってことは、テストだよね・・・。

アメリカにいたときは、そこそこ成績よかったんだけど・・。

日本のテストは、どうかわかんない。

なんか緊張するなぁ。

「おっ、璃裡!いたいた!」

「さっきから、ずっといたよ?」

一応、そうゆうことにしておく。

「璃裡んち、皆で行くことになったから!いいよな?」

「別にいいよ。その代わり、先生の話聞いてあげて?」

あたしは片目を瞑って、和弥君にお願いした。

「なんか大事なことあんのか?」

「夏休み後に、定期試験があるみたい。」

「げっ!マジかよ!?」

和弥君は、一瞬にして嫌そうな顔になった。

テスト嫌い・・・だよね。

あたしも嫌いだもん〔笑〕

「やっべー・・。全然勉強してねーや・・。」

「あたしもしてないって。」

「だよな!」

結局、先生からではなく

和弥君から、テストのことは皆に伝えられた。

~キーンコーンカーンコーン♪

「チャイム鳴った!気をつけ、れーい!」

こうして、1時間目の授業は終わったのだった。