「お前、やけに積極的だよな。」

「・・・かもな。」

「「「「っ!?肯定したっ!?」」」」

あたしもちょっと驚いちゃった。

いつも“別に。”って言うから

今回もそうかと思ったのに・・・。

やっとちょっと、打ち解けてくれたのかな?

「・・・わりーかよ。」

「んなことねーけど。」

「・・・んじゃおやすみ。」

「「「「ちょっと待った!」」」」

どさくさにまぎれて、ベッドに行こうとした

翔人君を、男子が全員で止める。

もーそろそろ、あたし眠いんだけど・・・。

「・・・いーじゃねぇか。璃裡眠そうだしよぉ。」

「うん・・。あたし、ちょっと眠い・・・。」

「・・・ほら、早く決めてやれって。」

翔人君が、皆を急かす。

ヤバっ・・・ほんとにクラクラしてきた。

なんというか・・。ふらふら?

「っと・・。・・・璃裡?」

「・・・すぅ・・・。」

「・・・ほら、寝ちまった。」

翔人君が受け止めてくれたのだろう。

眠たくて身体に力が入らなくなってしまった。

「ちっ・・。今回はてめーに譲ってやる。」

「「和弥は一生ダメだけどね。」」

「なんでだよーーっ!」

「「エロイからに決まってんじゃん。」」

「うっせーーーっ!」

「・・・大声だすな。璃裡が起きる。」

「・・そうだぞ。他の部屋のカップルにも迷惑だしな。」

薄れる意識の中、そんな声がきこえてくる。

柔らかい柔らかいベッドの上に寝せられたあたしの隣に

誰かが入ってくる。

「・・・翔人・・君・・?」

「・・・おう。」

「・・おやすみ・・。」

「・・・おやすみ。」

あたしのおでこに、一瞬だけ暖かいものが触れた。

・・・なんだったんだろ?