「んじゃあ押すぞー!」

「うん♪」

かちっ・・

そう、音がした瞬間。

少しだけ、お風呂が明るくなった。

丸い感じのライトが、淡く照らされて

お風呂の水に、模様を作ってる。

「わっ♪きれー・・・。」

「お、おいっ。」

「ん?」

「・・見えるだろ。俺の後ろにいろ。」

「あ、ありがと・・・///」

すっとあたしの前に出てきてくれた翔人君の後ろに

そっと隠れる。

「「「お前何やってんだよ!」」」

「・・・エロイ目ぇしてんじゃねーよ。」

「「「お前・・・。言うようになったじゃねーか。」」」

「珍しいな、翔人。」

稜弥君も、珍しく和弥君達に同意したようだ。

確かに、翔人君は

ここ何日かですごくよくしゃべるようになった。

あたし的には、ちょっと嬉しかったりする。

「・・璃裡が困ってんだろ。」

「んじゃ、消すか?」

「え~?」

あたしは、声を上げた。

だってこのままのほうが、綺麗じゃん。

「璃裡は嫌なのか?」

「だって、こっちのほうがきれーじゃん。」

「んじゃあ、このままな。」

真っ暗より、絶対いいって。

綺麗だし、皆のこととか

足元も見えるし。

「・・・天然すぎんぞ、お前。」

「なんか言った?」

「・・・別に。」

翔人君がなんか言ったような気がしたけど

よく聞こえなかったや。

なんていったんだろう?