「わっ。ほんとに真っ暗っ!」

「「・・・お前、天然だな。」」

「2人共?ドコにいるの?」

「「・・・風呂んなか。」」

きゃーっ・・・

ほんとに真っ暗で、足元見えない・・・

どうしよ、転びそう・・。

「りょ、稜弥君、翔人君・・。どっちか手ぇかしてくれない・・・?」

「・・・どした?」

「転びそうで怖いから・・・。」

「ったく・・・。」

「・・そこで待ってろ。」

声的には、翔人君。

そう言った後、ざばぁっと

水から上がったような音がした。

「・・・もうへーきか?」

「翔人・・・君?」

「・・・おう。」

よく見えないけど、あたしから目

逸らしてるみたい。

タオル巻いてるから、へーきなのに。

「・・・和弥には見せんなよ。」

「なんで?」

「・・・ぜってぇ襲われるから。」

「・・・?」

・・・なんのことだろ?

わかんないや。

「・・・とにかく、早く入れ。」

「うん。」

そっと足を入れると、

あったかいお湯が伝わった。

「わ♪あったかい♪」

「「・・・お前なぁ・・・。」」

稜弥君と翔人君は、

はぁ、と溜め息をついていた。