「そろそろ暗くなってきたし、行くか?」

「うんっ♪」

やったぁーーっ!

楽しみ♪

「お前らはぁ?」

「「あたし達はパス。これ以上遅くなったら怒られるもん。」」

「んじゃ、明日な。」

「「バイバイ。璃裡ちゃんも、明日ねー♪」」

「うん、バイバーィ♪」

やっぱ厳しい家もあるよね。

あたしは、2人に手を振って、

和弥君の後に続く。

「璃裡、花火好きなん?」

「うん、好き。」

「そ、そっか。」

「「俺のことは好きーー?」」

「きゃっ!び、びっくりしたぁー。」

「「へへーん。」」

裕樹君と、成希君。

どっちとも可愛い系で

裕樹くんのほうが、王子様って感じ。

成希くんは、いっつも笑顔。

「璃裡、ホテルなんだろ?んじゃ、俺達と泊まろ♪」

「あ、あたしはいいけど・・。」

「おいっ!何手ぇだしてんだよ!」

「「まだだしてませーん。」」

「だそーとしてんだろーが!」

「「ばれたぁ?」」

いつもの意地悪な笑みで

和弥君の前に立つ2人。

顔は全然違うのに、ちょっと双子みたいに見える。

「璃裡、俺が花火持ってるから。行こ。」

「・・・あいつらに付き合ってたら、ホテルだけでおわっぞ。」

いつも冷静な稜弥君。

ちょっとだけ無愛想な翔人君。

ここの2人も相性がよくて、

いっつも一緒にいるみたい。

「・・どれからやんだ?」

「んっとねぇ。」

あたしは、可愛い柄がついたやつを

1本とった。