「もしもーし。」

電話をしてから、3コールくらい経って

やっとお母さんが出た。

『璃裡?どうしたの?』

「今、友達と遊んでるんだけど、夜も誘われちゃって・・・。」

『遊びに行きたいのね。ま、終電なくなったらホテルに泊まればいいし・・・。』

「行ってもいいっ!?」

『いいわよ。楽しんできて?』

「ありがと!」

よしっ!

これでだいじょーぶ♪


「お、帰ってきた。」

「裕樹君。稜弥君達は?」

「和弥と花火買いに行ったよ。」

「そーなんだ。あ、夜遊んでもいいって♪」

「よかったじゃん。でも・・、終電なくなるかもよ?」

「その時は、ホテルに泊まっていきなって。」

「ふ、ふーん。」

あたしがそう言うと、裕樹君は

ちょっとだけ顔を赤くした。

「どうかした?」

「いや、俺もホテルかもなぁって。」

「一緒に泊まる?」

「はぁ!?」

何驚いてるんだろ?

だって、そっちのほうが、

ホテル代安くつくじゃん。

「てか、夜遊ぶ奴ら、全員ホテルじゃね?」

「じゃ、1番おっきい部屋に皆で泊まるー?」

「それいーかもな〔笑〕」

裕樹君は、面白半分に笑ってる。

あたしはそれでもいいんだけど・・・

皆流石に、女の子と寝るのは無理かなぁ?

「お、和弥。」

「買ってきたぜー。璃裡、どーだった?」

「遊んでいいって。」

「終電なくなるけど平気か?」

「うん。ホテル泊まってこいって。」

「そっか。」

裕樹君とは別の、妖しい笑みを浮かべてる和弥君。

どーしたんだろ?