「やっと行ったか・・・。」

「わっ!稜弥君っ!」

「・・・俺もいるけど。」

「翔人くんも。どーしたの?」

「「・・・お前と、ボーリングしたかったんだよ。」」

「そっか。2人共息ぴったりだね。」

「・・・そんなことねーよ。」

「俺、コイツよりも愛想いいし。」

確かに、ちょっとだけね。

でも最近は、翔人君も話してくれるけどなぁ。

「・・・お前とは話してもいい。」

「え?」

「お前となら、しゃべってもいいって言ってんの。」

「ありがと。」

翔人君、いい人。

一緒にいて、なんか楽っていうか・・・。

もっと話したいって思っちゃう。

「あっ!璃裡!」

「か、和弥君っ!」

「また翔人達といんのかよー。」

「いいでしょー?」

「・・・いいだろ。」

「翔人ずりー!」

何がずるいんだろ?

あたしと仲良しだから?

「そーいや、お前らも花火くる?」

「「・・・花火?」」

「そ。この後、夜になったら行くんだけど。」

「・・・璃裡、行くのか?」

「あたし?」

「お前が行くなら行く。」

「あたしは行くよー。」

「んじゃ行く。」

「へいへい、りょーかい。」

面白くねー、といわんばかり

和弥君が笑う。

なんか、苦笑いって感じ?

「ゴメンっ。あたしも親に電話してくるね?」

あたしはそう言って、一度休憩場へと

足を運んだ。